ゲーム性の高さと身のうまさで人気の高いカワハギ釣りが好スタートを切っている! 和歌山・湯浅栖原の「かるも丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)では、9月中旬から白崎沖、日ノ岬沖でカワハギを狙っており、再開した初日にいきなり27センチが上がるなど、20~29センチが釣れ続いている。今シーズンはサイズがいいのが特徴だ!

「かるも丸」の佐藤友則船頭によると「匹数は日によってバラつきがあるが、今年はサイズがいい。脂も近年でいちばん乗っていておいしいよ。お客さんに好評です」とうれしそうに話す。

カワハギはおちょぼ口で餌をかすめ取ることから餌取り名人と呼ばれる。好奇心が旺盛な魚なので蛍光色などのビーズや、集魚板をあしらった派手な仕掛けで興味を引き、竿を小刻みに上下するたたきや、幹糸を海底にはわせてしまうたるませ釣りなど、巧みな方法で針掛かりに持ち込む。

初心者は仕掛けを底に落とし、竿を大きく上下する誘いをかけたあと、餌を止めて待つことを繰り返す。あとは針の鋭さをキープするために仕掛けを小まめに交換することが大事。このとき、掛け針が上を向くようにセットする。

竿は先調子の1・8~2メートル、道糸はPE1号、仕掛けは胴突きの3本針。餌はアサリのむき身を使う。針を水管からベロに通し、カワハギが好むワタへと抜くのが基本。あとは塩でしめ餌を好みの硬さに調整したり、鮮度を保つと針に刺しやすい。

カワハギ釣りは年末に向けて水温が低くなってくるこれからが本番。年末年始に最盛期を迎え、30センチ超の肝パンが期待できる。例年、4月ごろまで楽しめる。

問い合わせは、「かるも丸」【電話】0737・62・3527。乗合船料金は1人1万円(餌別、氷付き)、餌1パック500円。