太平洋白老町白老沖に22日、スケトウダラを狙って出掛けた。晴れ、風はやや強く、波1~1・5メートル。当初は食いが渋かったものの、中盤から群れに当たり、最終的にはクーラーに入りきれないほどの大漁となった。

午前6時30分、白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に5人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリ150号。水深は80~85メートル。

この海域は水深70~80メートル、あるいは同100メートル前後が好ポイントとされる。群れの濃さやタラコを抱えた雌を期待して、同80メートル前後に仕掛けを下ろした。しかし、アタリは薄く、底付近で単発で釣れる程度だった。

潮の流れが良くなると群れに遭遇、水深50メートル前後や同70メートル前後で次から次へと釣れ始めた。置き竿(さお)するよりも、竿を大きく振って誘ったほうが食いは良かった。オモリの代わりにバケを使い、仕掛けを走らせて効果を上げる人もいた。

当初は雄に偏りがちだった釣果も、中盤以降は雌が数釣れるようになった。参加者はタラコを期待していただけに、これには大満足だった。

仕掛けの種類によって食いに差があり、幾つもの仕掛けを試したり、餌を付けずに狙ったりした。このポイントでは大、中、小のサバが多く交じった。こちらも、仕掛けによって数や魚体の大きさに差があった。

沖上がりは正午。1人当たり35~60センチのスケトウ80~100匹、25~40センチのサバ25~50匹、他にソウハチが船中数匹交じった。全員がクーラー1つでは収容しきれず、大型の万能ケースもいっぱいにするほどだった。八谷船長は「タラコが入ったスケトウは、産卵前のシーズン序盤が狙い目」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】