太平洋胆振沖は今、ソウハチの群れが濃く、3ケタ釣りの好調が続いている。登別沖の前浜に出掛けた7日も、大型クーラーだけでは収容しきれないほどの大漁で、大満足の釣行となった。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に7人が乗船し、20分ほどのポイントに向かった。晴れ、風は弱く、波1メートル。胴突き仕掛けに針8~10本。オモリ120号。水深は70~75メートル。

当日は海水の濁りもあって、早朝は魚探に反応があっても食いは渋かった。それでも、水深70メートル前後で良型が単発で掛かった。仕掛けの上部に集魚ライトを灯して誘うと効果てきめん、複数が付くこともあった。

日が差して暖かくなるとともに、少しずつ食いが上向いた。タナは早朝の20メートル前後から25メートル前後や30メートル付近に上下し、その都度、船長の指示に従って合わせると、1本の竿(さお)に5、6匹が掛かった。

群れが薄くなると、移動を繰り返して狙った。相変わらず濁りがあったため、すぐには食い付かなかったものの、根気よく待っていると爆釣モードに突入。参加者はここぞとばかり、追い食いさせて数を伸ばしていった。

柔らかめの竿を使っていた人に数がつくと、竿先が水面に刺さり込むほど。しかし、そのほうが針から外れることが少ないようだった。型は良型~大型が主流で、小型も少し交じった。

後半になっても食いは良好で、針数を釣る人が続出。数匹を巻き上げるとなれば、さすがに重く、途中でリールが止まりそうになることも。仕掛けの種類によって釣果に多少の差があったものの、濁りが取れれば数はさらに釣れそうだった。

沖上がりは正午。1人当たり28~38センチのソウハチ100~200匹。他に、スケトウダラが船中数匹交じった。ソウハチ釣りのシーズンは、まだまだ続く。【リポーター・竹鼻雅己=66】