終わることのない東京湾タチウオ。本紙レジャー面「賢いレシピ」でおなじみの石川智佳子さんがエサ釣りで初挑戦して、おいしいひと皿をこしらえましたよ!

これまで石川さんの釣り経験は1度だけ。昨年末、川崎「つり幸」で午後便のアジ船に乗った。貸しザオで約50匹を釣った。もしや、釣りのセンスは悪くないのかも…ということで、昨年6月から乗合船営業を継続する「つり幸」のタチウオ船に乗ってもらった。

「自分で釣ったタチウオで料理する」が目的だ。猿島沖の80メートルからスタート。なんと石川さん、第2投で良型をキャッチ。「あれぇ~、何で釣れたの~」と石川さんもビックリだった。

船中、80号オモリで「3/0」の大型タチウオバリのタックルを小気味よくしゃくっている釣り人が釣れなかった。むしろ石川さんや、初体験の釣り人の「たどたどしい」しゃくりにタチウオが反応してヒットした。石川さんの“スムーズではないしゃくり”が功を奏したようだった。

結果、誘って動かした後で、動きを止めて待つとガブリ。きびきびした動きにタチウオが追いつけないようだった。

その後、やや食い渋ったが90センチ平均が続いて、石川さんも4匹をゲットした。何をつくろうか?

築地場外の木&金曜の夜限定「JOJOバー」に場所を移して、魚料理の名手・森山利也さんと相談して2品を仕上げた。

グリーンアスパラに3枚におろしたタチウオを巻き付けてようじでとめ、しょうゆ+みりん同比率の液にくぐらせた照り焼きの「アスパラ竜巻タチウオ」。ふかしたジャガイモをスライスにして、同じ大きさにしたタチウオを並べて上からとろけるチーズを乗せてオーブンで焼いた「タチとポテトのしましまチーズ」。石川さんは「タチウオはフワフワした白身なので野菜との相性がいい。釣った魚で料理、最高ですね。また行こう」とノリノリだった。

◆川崎「つり幸」【電話】044・266・3189。出船午前6時50分、エサ(コノシロ)氷付き9500円、ルアーは9000円。