大型マガレイの漁場として知られるオホーツク海の浜頓別沖に5月30日、出掛けた。晴れ、風は強く、波1~1・5メートル。期待通りに魚影は濃く、潮の流れが急な中でも200匹を上げた人もいて、クーラー釣りを楽しめた。

午前4時30分、浜頓別漁港から海王丸(矢野一博船長、【電話】090・4874・4543)に10人が乗船し、20分ほどの沖へ向かった。Lテンビン、両テンビン。船長が用意したホタテのミミを餌にして、水深12~15メートルを狙った。

終日、西風が強く、海面には白波が立つほど。それでも、参加者は船が流される中で思い思いに竿(さお)を振った。餌の付け方にもこだわりがあるようで、ホタテのミミを4、5センチに切り、それを2、3枚針に付ける人、針にぐるぐると巻き付ける人などさまざまだった。

竿を上下して誘うと、数回でマガレイが食い付いた。大型がダブルやトリプルで掛かることもあり、リールを巻く手が止まるほどの重さだった。食いは一向に落ちる気配はなく、仕掛けを下ろすと同時に竿先が大きくしなって海中に引き込まれた。

船が流されるたびに、巧みな操縦で立て直した。それでも、釣果を取り込む際は横風をもろに受けて船が大きく傾いた。初心者には危険でも、ベテランは重心を低くして対応していた。

本命に交じって50センチオーバーのクロガシラやイシモチが上がると、タモを使って慎重に取り込んだ。ビッグサイズを目の当たりにし、この時ばかりは船上が歓声に包まれた。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は、25~42センチのマガレイ120~200匹、25~35センチのソウハチ10~15匹。他にクロガシラやイシモチ、カワガレイが数匹。矢野船長は「この海域にはカレイ類のポイントが点在しており、今後も数釣りが期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】