積丹半島神恵内村の川白沖に11日、ヒラメやマゾイを狙って出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。上層の海流と海底の海流が交錯することで起きる二段潮に苦戦しながら、どちらも大型を釣ることができた。

午前5時、川白漁港から高栄丸(高田船長、【電話】0135・77・6200)に5人が乗船し、30分ほどの沖へ向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム。オオナゴを餌にして、水深20~35メートルを狙った。

前半は、折からのウネリでヒラメの食いは良くなく、たまにアタリがあっても針から外れることが多かった。そのため、前浜~柵内沖~窓岩沖の浅場から深場まで広範囲に攻めた。

ヒラメの餌となる小魚が潜んでいそうなポイントの他、魚群探知機でソイの反応を確認しながら仕掛けを下ろした。すると、本命のヒラメやマゾイの他、アブラコや特大フグなどが食い付いた。ヒラメは50センチ超がほとんどで、中には60センチオーバーもあった。

後半は、ヒラメ用仕掛けをそのまま使用し、マゾイ狙いに切り替えた。多少の根掛りはあったものの、40センチクラスが順調に釣れ、最大で52センチの大物も上がった。

札幌市から参加した加藤敏之さんは、終了間際のラスト一投で65センチの大型ヒラメを釣り上げ、ベテランの執念を見せつけた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、45~65センチのヒラメ0~5匹、38~52センチのマゾイ5~10匹。他に、アブラコやシマゾイ、フグ、カジカが船中数匹交じった。

高田船長は「ヒラメは大型が多く、条件次第で数はもっと釣れる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】