秋ヒラメのシーズンを迎えた積丹町の美国沖に5日、出掛けた。晴れのち曇り、風は弱く、波1メートル。条件にも恵まれ、中型サイズを数釣ることができた。

午前4時30分、美国漁港から第18漁栄丸(嶋田実船長、【電話】0135・44・2726)に5人が乗船し、20分ほどの沖へ向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム。オオナゴを餌にし、水深30~40メートルを狙った。

早朝は潮の流れが良く、水深35メートル前後で食いが活発だった。良型は慎重にタモで取り込む一方、小型はゴボウ抜きで上げた。まだ成魚になりきれていないサイズはリリースした。

船が流される度、何度も移動を繰り返した。相変わらず食いは良好で、餌に飛びついたかと思うと一気に食い付いた。その強烈な引きに慌てて糸を送り、獲物を仕留めた。

ただし、タイミングを図って針に掛けたわけではないため、巻き上げる途中で外れることもあった。かといって、食い込むのを待ち過ぎると、仕掛けごと飲み込まれて取り出すのに苦労する場面もあった。

時間の経過とともに潮の流れが止まると、ピタリとアタリもなくなった。嶋田船長は「この海域はヒラメのポイントが多く、潮の流れ次第で数を狙える」と話していた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、38~48センチのヒラメ6~13匹。大物には出会えなかったものの、数は上々だった。【リポーター・竹鼻雅己=66】