新ひだか町東静内沖に19日、五目を狙って出掛けた。晴れ、風は強く、波2メートル。折からの高波と濁り、サメの襲来に苦戦しながらも、広範囲を攻めて上々の釣果となった。

午前5時30分、東静内漁港から「はるか」(宮下忠夫船長、【電話】0146・43・2229)に10人が乗船し、40分ほどの沖へ向かった。胴突き仕掛けにオモリ200号。アカイカやサンマを餌にして、水深105~120メートルを狙った。

早朝は魚群探知機に反応があっても、食いは渋かった。そのため、食いが良いポイントを探して浅場や深場を回った。場所によっては参加者全員にアタリがあり、ヤナギノマイが1度に3、4匹釣れた。

魚が付いても、追い食いさせて針数を狙う人がいた。一方で、竿(さお)先を大きくしならせてマダラを釣り上げる人も。ホッケやマゾイ、この海域では珍しいメダイなども釣れた。

順調に数を伸ばしていると突然、サメが出現。せっかく数を付けたヤナギノマイを仕掛けごと食いちぎった。そのため、海面まで30~40メートルまで巻き上げると一気に高速回転させ難を逃れた。

沖上がりは午前11時30分。ヤナギノマイは特大サイズこそ釣れなかったものの、1人当たり25~35センチが40~70匹。他に60~70センチのマダラ1~4匹、マゾイやガヤ、ホッケ、メダイが数匹交じった。

宮下船長は「ポイントは広範囲に点在し、サメに邪魔されたとしても移動すれば大丈夫」と話していた。船上から望む三石方面にはマイカ漁の船団が操業しており、好漁の様子がうかがい知れた。

【リポーター・竹鼻雅己=66】