マダラがシーズン本番を迎えた積丹半島方面の古平沖に7日、出掛けた。曇り時々雨、風は強く、波2メートルという悪条件にもめげず、参加者全員が複数を釣り上げた。

午後6時、古平漁港から第18宝勝丸(本間弘幸船長、【電話】090・6263・3019)に7人が乗船し、1時間ほどの沖へ向かった。タラシャクリ、胴突き仕掛け、オモリ250号を使用し、水深100~130メートルの深場を狙った。

前半はシャクリの上部に数本の針を付け、水深100メートルを攻めた。すると、すぐに小型ホッケが食い付いた。中には、針を付けずにシャクリだけで狙う人もおり、こちらにはマダラも掛かった。

徐々に水深を下げていくと大型マダラも付くようになり、特有の強い引きで竿(さお)が大きくしなった。深場に生息する大物はずしりと重いうえ、暴れると巻き上げるのに苦労するほどだった。

シャクリに針を付けた人には、他にヤナギノマイも付いた。同時にホッケやマダラが掛かると取り込むのにも気を使い、大型マダラは慎重にタモを使って船上に上げた。

後半は、折からの荒波に酔う人が続出。その上、シャクリやジグの重さは1キロ前後もあり、竿を振り続けると体力を消耗した。少しでも重量を軽くしようと、ホッケが付くたびに外し、改めて仕掛けを下ろす人も少なくなかった。

本命のマダラはシャクリに良く反応し、ジグは不調だった。それでも、この時季ならではの熟成したタチを抱えた雄が数釣れた。

沖上がりは午後1時。釣果は、60~85センチのマダラ船中35匹、30~35センチのホッケ1人当たり40~50匹、20~30センチのヤナギノマイ船中25匹だった。

本間船長は「タチが入った大型マダラは今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】