ヤナギノマイやマダラなど五目の魚影が濃い日高管内浦河町の荻伏沖に15日、出掛けた。晴れ、風はやや強く、波1・5メートル。終日、潮は速かったものの食いは良好で、満足いく釣行となった。

午前5時30分、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に8人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けに針16~18号を6~8本。オモリ250号。赤イカやサンマを餌にし、水深110~120メートルを狙った。

仕掛けを下ろすと早速、大型ヤナギノマイが食い付いた。追い食いさせると針数が付いたが、欲張り過ぎると隣の人の仕掛けと絡むこともあった。

船が流されるたび、移動を繰り返してポイントを探った。大型の群れや中型の群れが回遊しており、それぞれ引きの強さが違うため、釣り上げる前にサイズが予想できた。

同じ仕掛けに、大型や中型のマダラも掛かった。腹を裂いてみると見事なタチを抱えていることもあり、釣り上げた人は今夜の鍋料理に思いをはせていた。胴突き仕掛けからシャクリに替えて狙えば、より大物が上がりそうだった。

時折、大型サバが釣れた。針に掛かると海中を泳ぎ回るため、すぐに取り込まないと周辺の糸に絡んだ。他に、この海域ではめったにお目にかかれないメダイが釣れると、ベテランの参加者も目を丸くしていた。

中盤は食い渋る時間があったものの、やがて解消。後半はまた、食いが復活して針数のヤナギノマイが付いた。船上に巻き上げると、まるでコイのぼりのように風になびいていた。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は28~40センチのヤナギノマイ50~90匹、70~80センチのマダラ2~6匹。30~40センチのサバ6~15匹。他にアオゾイやマゾイ、ホッケ、ソウハチ、メダイなどが船中数匹交じった。

吉田船長は「シケが多い時季だが、船を出せれば豊漁が期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】