大型ソウハチの漁場として知られる新ひだか町東静内沖に11月28日、出掛けた。曇り、風はやや強く、波1メートル。期待した大物は少なかったものの、中型中心に食いは良好で、参加者全員が3ケタを釣り上げた。

午前6時、東静内漁港から「はるか」(宮下忠夫船長、【電話】0146・43・2229)に10人が乗船、30分ほどの沖へ。胴突き仕掛けにオモリ150号。アカイカを餌にして、水深80~85メートルに仕掛けを下ろした。

この日は群れが浮いておらず、べた底を狙った。すると、仕掛けが底に到達すると同時にアタリがあり、1度に4、5匹が掛かった。しばらく待って追い食いさせると、8~10匹付くことも珍しくなかった。

針数が付くと竿(さお)先が大きくしなり、海面に突き刺さった。ただ、船上に取り込む際に外れることがあった。身厚の大型ほど激しく暴れ、海中に逃げていくのが悔しかった。

仕掛けが違っても、釣果に差はなかった。むしろ、自分で工夫した仕掛けより、夜光ビーズが付いた市販の仕掛けのほうが食いは良好だった。

潮の流れとともに船が流されると、何度も移動を繰り返した。それでも、どのポイントでも食いは活発だった。サイズこそ中型だったが、数は満足いくもの。クーラー1つでは収容しきれず、2つ目の入れ物を使う人もいた。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は、27~40センチが150~250匹。宮下船長は「ソウハチは今後も、型、数ともに期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】