五目釣りの盛んなエリアとして知られる日高管内浦河町の荻伏沖に6日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1・5メートル。絶好の釣り日和の中、大型のヤナギノマイやサバ、マダラなどが順調に上がり、参加者は笑顔が絶えなかった。

午前5時30分、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に10人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けに針16~18号を6~8本。オモリ250号。アカイカやサンマを餌にし、水深110~120メートルに仕掛けを下ろした。

前半は底付近や底から2、3メートル上の層でヤナギノマイを釣った。海水が濁っていなかかったため、海面から7、8メートルまで巻き上げると、オレンジ色の魚体がキラキラと輝いた。その光景は、まるでちょうちん行列のようだった。

後半はサバの群れが回遊し、数が付いた。タナは水深50メートルや80メートルで安定しなかったが、竿(さお)先が折れそうになるほどの大型だった。サバは海中を泳ぎ回るため、隣の人の糸に絡むことも珍しくなかった。

サバが散ると再び、底付近に仕掛けを下ろした。ヤナギノマイは中型に特大サイズが交じって、安定して釣れた。大型が数付くと慎重に取り込み、途中で針から外れると慌ててタモですくって難を逃れた。

タチを抱えたマダラは少なく、型も比較的小さめだったが、他にソイ類やホッケなども掛かり、これぞ五目釣りといえるもの。この海域ならではのぜいたくな釣りを満喫した。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は26~42センチのヤナギノマイ50~80匹、35~45センチのサバ25~55匹、60~75センチのマダラ1~6匹。他にアオゾイやマゾイ、ホッケ、大型マイカが船中数匹交じった。

吉田船長が「水温が低下しヤナギノマイやサバなどは脂乗りが最高」と話したように、この日の大型サバは締めサバや塩焼き、味噌煮などにうってつけだった。【リポーター・竹鼻雅己=67】