清流でアマゴとニジマスのリレー釣りを楽しもうとがまかつフィッシングキャスターの前山智孝さんと先日、兵庫・三田の「小柿渓谷放流釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へテレビ番組「フィッシングライフ」のロケに行ってきました。前半は生イクラとミミズなどを使い、上下の誘いでアマゴの数釣りを満喫。後半はいろんな色のスプーンやミノーを使ったサイトフィッシングでマスの元気なファイトを楽しみました。小柿渓谷は山里の静かな釣り場で景色もよくてお気に入り。みなさんも出掛けてみる価値ありですよ。

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まずはアマゴ釣りからスタート。小柿渓谷はきれいな流れに大、小の石が点在し、管理釣り場というよりも本格的な渓流を思わせる雰囲気にとても癒されます。午前8時ごろ、事務所前の対岸に下り、アマゴを放流してもらいました。

アマゴの様子をうかがうと大きな石の影に固まっていたので、生イクラを餌に仕掛けをアマゴの鼻先へ振り込みました。するとウキがシュルシュルと水中へ。ウキ釣りはこの瞬間のドキドキ感がたまらない。引き抜いたのは鮮やかな朱点がなんとも美しい18センチのアマゴでした。その後も、ゆっくり餌を上下に動かしながら15~18センチを夢中で釣っていくのですが、10匹ほど釣ると餌が残るようになってペースダウン。管理釣り場といえども、警戒心の強い魚だけになかなか手強いです。それならと次は動きのあるミミズでアピールします。でも、なかなか食べてくれません。お願い食べてーと願いながらゆっくり上下に誘い続けているとパクッ。釣れたのはこの日最大の20センチでした。

続けて違和感のないようにていねいに誘うとポツリポツリと釣れ、魚体をくねらせて暴れるアマゴの心地よい引きを満喫。前山さんもブドウ虫で匹数を伸ばし2人で30匹以上ゲット。満足したところで食事をとり、後半はルアー専用区でニジマスを狙います。

まずは派手なピンクのスプーンをチョイス。群れの向こうへキャストし、ゆっくりリトリーブすると反応するだけで、ヒットには至りません。前山さんに「ゆっくりした動きは見きられるよ。速めにリトリーブしてみて」というアドバイスをもらい、試すと強烈なアタックでヒット。さすが前山さん。左右に走り回る元気な引きを楽しみながら25センチほどのニジマスを取り込みました。

餌釣りのように次々には釣れず、バレたり見切られたりもするのですが、移動していくマスの群れをサイトフィッシングで狙っていくのがとっても楽しい。ダーク色のスプーンや小型ミノーもローテーションしながら2人で20~25センチを20匹ゲット。クーラーが満タンになったところでストップフィッシングとしました。【日刊FPC・島田細香】

【問い合わせ】小柿渓谷放流釣り場【電話】079・569・0693。営業時間午前7時~午後5時。入漁料大人3800円、女性・小学生以下3000円、午後からの半日券同3000円、同2500円。これに加え、河川整備協力金200円が必要。休業は火曜(祝日は営業)と12月29日~1月2日。無料駐車場あり。貸し竿(1500円、保証金500円含む)、餌はイクラ(500円)、ミミズ(300円)、ブドウ虫(600円)。

【交通】中国自動車道の西宮北、または神戸三田ICを出て国道176号、県道37号を北上し約20分ほど走ると小柿渓谷放流釣り場がある。JR三田駅北口を出たターミナルから小柿行きの神姫バスも出ている。