日刊銀鱗倶楽部、芥川漁業協同組合主催「2020 月桂冠杯 芥川新春ニジマス釣り大会」が3日、大阪・高槻の「芥川放流釣り場」で行われ、193人が参加し、ニジマスの1匹長寸を競った。餌釣りの部は60・5センチを仕留めた小川諒君(9=茨木市)が制した。【中村和嗣】

「魚がかかった時、めちゃくちゃ重かった。最後はお父さんに手伝ってもらって、でっかいのをとり込みました」。親子のタッグで60・5センチを釣り上げ、優勝した小川君が照れくさそうに喜びをコメントした。

放流直後、父一郎さんのアドバイスを受けながらブドウ虫を餌にした脈釣りで挑戦。上流の落ち込みから、大型の鼻先へ仕掛けを流し込むことを繰り返すと10分ほどした時、ガツーンと大物が食いついてきた。

必死に竿を立てようとするが、魚が重たくてまったく動かない。父の指示を受けながら、5分ほどかけて慎重に引き寄せ、最後は父と2人がかりで河原へ大物をずり上げ、取り込んだ。

父に「頑張ったな」と声をかけられると「やったよ」と諒君がグッドスマイル。表彰式で副賞のお酒「純米大吟醸・鳳麟」が贈られると「大好きなお父さんにプレゼントします」とにっこり。息子からの“逆お年玉”に父一郎さんも思わず感動の笑みをこぼした。

最後に「昨年はお姉ちゃん(結さん=11)が3位に入賞しているんです。来年も家族みんなで競い合いながら大物を釣って、また優勝を目指します」と力強く話してくれた。