サクラマスの好漁が続く太平洋側胆振方面の白老沖に14日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。前半は潮が流れずに苦戦したものの、潮が動き出すと単発やダブルで掛かり、定量の10匹を釣る人もいた。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に7人が乗船、50分ほどの沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛け、ジグ、バケ600グラム。水深90~105メートルを狙った。

ポイントに到着すると、タナ30メートルの下にスケトウやソウハチが群れていた。そのため、ジグ釣りではタナ15~20メートルで、バケ釣りではタナ10メートルでアタリを待った。それでも食いは渋く、たまにヒットしても針から外れることが多かった。

午前9時を回ると、厄介者の群れは薄くなった。それを合図に、バケを海底まで下ろして広範囲を探った。すると、タナ70メートルや80メートルでサクラマスが単発で釣れ始めた。

バケよりも重量が重いジグを使った人は、底付近からサクラマスを上げた。かと思えば、上層のタナ15メートル前後から付いてくることもあった。同時に、マダラやホッケ、スケトウ、ソウハチなどが交じって釣れた。

ジグはグリーンゴールドの色に反応が良く、バケの仕掛けはピンクや赤色、金色のラメが入ったタコベイトが効果的だった。ジグのほうに良型が掛かり、バケには小型が付く傾向があった。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は、1~2キロのサクラマス4~10匹。2キロオーバーの大物は上がらず、次回に期待したいところ。他に、27~35センチのソウハチ20~40匹、45~55センチのスケトウ10~20匹、ホッケが船中数匹交じった。

本間船長は「サクラマスは小型の群れが次々に入っており、今後も数釣りできる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】