サクラマスを狙いに日本海側積丹方面に4日、出掛けた。晴れ、風はやや強く、波は1・5メートル。前半は潮の流れに苦戦したが、中盤から良くなりまずまずの釣行となった。

午前5時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に10人が乗船し、1時間ほどのサルワン、余別沖に向かった。仕掛けはサクラマス用のシャクリ、ジグ。水深40~50メートル。

この日は潮の流れの悪さに加え、小さめのホッケの群れにも悩まされた。まったくアタリがない時間が続いたが、途中から潮が良くなりサクラマスのアタリが出始めた。大きなアタリでは竿(さお)が根元から大きく曲がるほどの強い引きで、針を外そうと水面へジャンプする姿も見られた。

この時期は大型サクラマスを求めて、ほとんどの人がシャクリやジグで狙うため、数は多く上がらない。3~4キロは船中数匹釣れていたが、今回は大型をバラすことが多かった。シャクリの色や種類、タナ、竿に振り方などで奥が深い釣りが楽しめるため、大型1匹を集中して狙う人もいた。

後半からは良型のホッケの群れが多くなり、大型の根ホッケも交じった。釣果は48~55センチのサクラマスが1人0~3匹。函館市の嶋田勇喜さんはサクラマスや根ホッケを釣り「積丹まで来て満足のいく釣りができた」と喜んでいた。

サクラマスは全般的に数は落ちてきたが、大型は確実にいて狙う人はまだまだ多い。長内船長は「サクラマス狙いは今後も続き、大型も狙えます」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】