北海道遊釣倶楽部の21年始竿会が14日、日本海側のせたな町太櫓川~久遠漁港で16人が参加して行われた。風5メートル、波3~4メートル。海はシケ模様。2匹身長+5匹重量で競った。

優勝は太櫓に入釣した白勢孝信さん。最初は河口を目指したが釣座を構えられず、徒歩で漁港まで移動した。太櫓漁港の外防の中腹あたりで竿(さお)を出すと、引きの強い大きなアタリが。狙っていたアカハラとすぐにわかった。

タモは持ち合わせていなかったため、ロープを結んだバッカンを海に下ろした。格闘の末に釣り上げたのは、57・4センチの大物アカハラ。餌はイカゴロで、仕掛けもイカゴロだけをつけた完全なアカハラ仕様だ。その効果もあって、57・4センチの大物で身長賞も手にした。さらに、アカハラを取り込んだ後、別の竿には40センチオーバーのクロガシラがついていた。これで優勝を確信したという。1475点の高得点だった。

2位は久遠漁港でホッケとアブラコの良型をそろえた大野昭彦さん。3位の安藤敏郎さんは鵜泊漁港でホッケの入れ食いに当たり得点を稼いだ。

悪天候で苦戦したが、安全を確保し漁港を絡めながらの大会となった。今年はカレイ類が絶好調で、今後もホッケやカレイで楽しめそうだ。【リポーター・藤本康隆=47】

成績▽総合(2身+5匹) <1>白勢孝信1475点<2>大野1322点<3>安藤1260点<4>大杉1183点<5>小畠1182点▽身長 白勢アカハラ57・4センチ