福井・若狭大島沖の半夜釣りで大剣(胴長40センチ以上のマイカ)が爆釣!! 川口渡船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で先日、大島沖へ出ると、大剣が次々にヒットし、竿頭で13~43センチを31匹(16匹が40センチ超え)を仕留めた。日暮れまでは良型のマアジやマサバにレンコダイやカイワリなども釣れ、イカに加え、おいしい刺し身のネタをたっぷりゲット。リレー釣りを満喫した。

ギュンギュン竿を絞る締め込みに大興奮!! 「めっちゃ引くわ。魚みたいや」。竿頭の堀井邦夫さん(宝塚市)が、大剣を連発させる興奮ファイトに意気揚々。大剣は初夏によく釣れるが、この時期にこんなにもたくさん釣れるのは珍しい。しかも、水温が高いせいか、初夏と比べて引きが段違いに強かった。

水深は60メートルほど。堀井さんは2・5号の浮きスッテを付けた胴突き10本針仕掛け(全長15メートル)でマイカのタナを素早く探し出し、底付近で入れ掛かり。「ロングな多点針仕掛けは連掛けで数を釣るイメージが強いが、イカのタナを手早く探せるのが一番の利点。全長が短いイカメタルでは時間がかかるからね」と話す。この日はイカが浮かず、ベタ底でアタリが続いた。

攻め方は二刀流。1つ目の竿は得意のオモリグ。「タナがわかれば、集中攻撃ですわ。ハリスが長く自然な誘いでイカにアピールできるオモリグのほうがヒット率が高いからね」と実演。鋭いしゃくりで三段引きを入れ、止めると「ほらきたよ」とにっこり。竿先をグッグーと引き込むアタリをとらえ43センチをゲット。「でっかいやろ」とドヤ顔をみせる。

2本目は胴突き仕掛け。置き竿で底付近にふわふわと浮きスッテを漂わせ時折、2~3連掛けで匹数を伸ばす。アタリが止まるとエギやスッテのカラーを小まめに交換(赤緑、赤黄色、赤白、ピンク)し午前0時までに13~43センチを31匹釣り上げた。ほかの人は10~20匹止まり。堀井さんの独壇場だった。

夕暮れの時合には、オキアミを餌にしたカゴ付きの胴突き仕掛けで五目釣りを楽しんだ。底から5メートルほど上でまき餌をきかせると40センチ級のプリプリマアジやマサバが入れ掛かり。船尾の尾川敏彦さん(大阪市)がトップでマアジとマサバを7匹ほど釣り上げ「これはうまそう。お刺し身が楽しみですね」と笑顔をみせた。ほかにも、レンコダイやカイワリなどが姿をみせ、若狭湾の夏の恵みをクーラーにたっぷりキープした。

【問い合わせ】川口渡船【電話】090・8969・7909。料金は乗合船1万3000円~。仕立船5人まで6万5000円~(1人増5000円)。他にもFCビッグワン(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】090・3767・1130がある。

【今後の見通し】マイカは例年、11月末まで釣れ続く。ただ、秋が深まると釣れる水深が深くなるので胴突き仕掛けがメーンになる。また、浅場の夜釣りでアオリイカを狙うのも面白い。ティプランで数釣りが楽しめる。これからは40センチ超えのマアジやマサバなど青物の食いも活発になる。