モデルの利水つばさが10日、千葉・勝山「宝生丸」(小滝俊之船長=26)で、アジの泳がせで狙うワラサ・カンパチ釣りに挑戦した。アジの泳がせとは、まずサビキでアジを釣り、そのアジを餌にして青物や大型魚を狙う釣り方だ。

BS釣りビジョン「TSURI na KIBUN」のメインキャストを務めるツリジョは小滝船長の仕掛け投入の合図に「さあ、やるぞ~!」と気合を入れたが、「あれ、サビキはコマセを入れたほうがいいですか?」。準備に戸惑う利水を見かねた高橋栄大船長は「合図があったらすぐに投入できるようにしておかないとダメだよ」とビシにアミコマセを詰め、利水に手渡した。

仕掛けを投入すると、すぐさまアタリがでた。「そのまま一巻きしたら待って、アタリがあったらまた一巻きして待つ。これを繰り返せば、追い食いで多点掛けできるから」と高橋大船長。アドバイスを実践すると5本針全てに掛かるフルマークに「すご~い!」と感動。仕掛け投入から1時間ほどで約50匹を釣り上げ、十分過ぎるほどの餌とお土産を確保した。

このアジを餌に泳がせに入ったが、反応はほとんどなし。それでも弱音を吐かず仕掛けを投入し続けた約3時間後、利水のサオに待望のアタリ。「キタ~!」でサオをあおると高橋大船長から「あおっちゃダメ。そのまま巻いて!」。あがったのは仕掛けにグルグル巻きになったソウダガツオだった。「ワラサじゃないけど釣れた~」。さらに美味との情報にニコリ。その後、再び利水のサオがしなる。巻いていると「あれ? 軽くなった」と不安そうに話したが、サオは揺れていた。高橋大船長の「ソウダガツオだな」に「めっちゃ好きじゃん、ウチのこと!!」と笑った。

そんなやりとりの少し前には、日刊スポーツスタッフが2・5キロのカンパチをあげていた。利水は「チーム日刊の釣果だから!」とこのカンパチと記念撮影を行った。

結局この日、船中でワラサの顔はみられなかった。「ワラサはともかく、イナダもいないなんて残念です」と1度は落胆したが、「悔しい~! 私もカンパチ釣りたかったです。リベンジさせてください」と下船するなり、リベンジマッチを要求していた。

小滝船長によれば、「昨年は泳がせでワラサ、カンパチ、ヒラメなどいろいろ釣れたけど、今年はサッパリ。絶対的に魚が少ないみたいでアジの反応を見つけて待つしかない状態です」という。「今年ワラサを狙うなら、剣崎沖とか神奈川方面のほうが良さそうです。この辺で狙うならオキアミコマセのほうが釣れています」と続けた。

青物特有のあの引きは釣り人を魅了してやまない。挑戦するだけの価値はある。