山梨・西湖のヒメマス釣りが今月から解禁となった。日刊スポーツ指定の「白根」(渡辺安司店主=63)は1日の初日こそ、平日しかも台風16号の影響で釣り人もまばらだった。解禁後、初めての週末となった2日は台風一過の晴天と、絶好の釣り日和となった。

物見堂沖でサオを出していた窪範仁さん(46)は午前6時から約4時間で20匹を釣り上げた。最大28センチ、ほか24センチの大物も含まれていた。「食い上げされるので、掛かった瞬間にガンガン巻いた」と話していた。このほか、水深15~20メートルほどの宙層を丹念に狙って、数を伸ばす人もいた。

解禁前の9月28日の午前中、地元の人たちが行った試し釣りでは15~26センチが平均20匹だった。「数も型も申し分ない釣果。魚影は濃い」と渡辺店主は言う。

西湖のヒメマス釣りは、1人につき30匹まで。サオは5本まで出せる。「日光が届かなくなる水深20メートルあたりで、キラキラした物に反応しやすい。トローリングは、ただボートを流すだけではなく、スピードを早めにしたりジグザグに走らせたりすると反応する。現在水温が19度あるが、ヒメマスの活性が最も高くなる12度くらいまで下がれば、楽しめる」(渡辺店主)。12月31日まで釣りができる。