モデルでツリジョの利水つばさが2日、千葉・富浦「共栄丸」(笹子宏宣船長=50)で、コマセマダイ釣りに初挑戦した。

「マダイはタイラバで釣ったことはありますが、コマセは初挑戦」という利水。BS釣りビジョン「TSURI na KIBUN」のメインキャストを務めるだけあって「ワクワクします!」と前向き。だがこの日、小笠原諸島の海底火山の噴火で出た軽石が富浦新港内でも確認され、一部船舶でも被害が出ていた。「ポイントに行ってみないと分かりませんが、もし軽石が浮いてるようであれば別のポイントに変更になります」と笹子船長は告げた。

笹子船長から一通り釣り方のレクチャーを受けると、いざ出陣。自らを“後半型”と称する利水だが、この日は違った。朝イチのポイントで常連客の誘い方を「まねしてみよう」と実践した直後、アタリを感じると即座に合わせた。「来た!」。利水のサオが弧を描くようにしなる。電動リールを巻き上げながら「怖いな~。直前でバラすことがよくあるので」と弱気な発言も飛び出した。だが、「結構重い!」と感じると一気に戦闘モードに突入した。笹子船長もタモを持って利水の横に立つ。魚影が赤い。笹子船長が「マダイだ!」の声と同時にタモを入れる。確保を確認すると利水は「やった~!」と喜びを爆発させ、船長とハイタッチをした。

この日の仕掛けは、大魔神こと本紙野球評論家の佐々木主浩氏がプロデュースした「タイ魔神」で、全長12メートル針9号のもの。佐々木氏を釣りの師匠と仰ぐ利水は「佐々木さん、タイ魔神で釣れました。ありがとうございます!」と感謝した。

マダイを1匹釣り上げたらサンタクロースの衣装を着る。スタッフとの約束で用意した衣装を着ると、船上でランウエーも披露した。その後、サンタの衣装のまま釣りを続行。「サンタさんが当たった」の笹子船長アナウンスには思わず笑いがこぼれたが、見事2匹目をゲット。「自分流にアレンジして誘ってみました」とし、「タナより上目から(置きザオの)糸を手で引っ張ってから下ろそうとしたら、引っ張ったところで当たった」と解説した。

エンジンがかかり始めたと思った直後に軽石が水をさした。「軽石がかなり浮いてきているので、すみませんがポイントを移動します」と笹子船長。無念のポイント移動となった。

結局その後、マダイは掛からなかったが、イサキ4匹とウマヅラハギをゲット。「すごく楽しかった。最初はアタリが分からなかったけど、徐々に慣れてきて、釣れたときはうれしかったです。魚種も豊富でめちゃくちゃ楽しかった」と破顔一笑。

笹子船長は「朝のポイントで継続できなかったのが残念。軽石については潮の流れとかも絡むので、今後どうなるかが全く分かりません」という。だが、「軽石問題はともかく、気温さえ安定してくれれば魚の活性は上がるので、今後は期待できます」と胸を張った。

この日の模様は、本紙およびYouTube「ニッカン釣りちゃんねる」で近日公開する。