神奈川・箱根町の「芦ノ湖」に釣りシーズン到来。同湖は1日、ルアー・フライ限定特別解禁釣り大会を開催し、湖尻地区の日刊スポーツ共栄会「うえ乃」(仁階堂実店主=70)からも多くが参加した。

午前10時からの検量にいち早く駆け込んだのは69・1センチ(4・21キロ)のレインボートラウト(ニジマス)を釣り上げた斉藤文彦さん(埼玉県=48)だ。昨年の同大会で「うえ乃」最長67・4センチ(2・81キロ)を釣りあげているが、「去年と同じキャンプ場前で、同じオレンジ金のスプーンで狙った」。ヒットしたのは午前8時ころ。「ルアーを底まで落としてからしゃくると、宙層ぐらいでガツンと当たった。今年の1本目が狙い通りに釣れたのは良かったけど、釣った時点では70センチはあったのに、検量までに時間があって縮んでしまった」。なお、69・1センチは今年の「うえ乃」最大で、斉藤さんは2年連続「うえ乃」最大を釣りあげた。

昨年64センチを釣りあげたが、「リベンジにきた」という飯島雄太郎さん(神奈川県=30)は66・8センチ(5・47キロ)を七里浜でゲット。「ウオーターランドディープカッパーのオレンジカモ5グラムを、落としてから15カウントほどでゆっくり巻き始めて10~15秒後にヒットした。ずっしり重かった」と振り返った。

野尻寛さん(52)湧斗さん(19)は親子で開幕を楽しんだ。寛さんは55センチブラウントラウト、湧斗さんは同型のレインボートラウトなど2人で40匹を確保。「小学生の時に父に誘ってもらった。そのときは小さかっったけど、たくさん釣れてはまった。それ以来、毎年来ています」という湧斗さんだったが、「今日は寒すぎです」と苦笑した。

プライベートで初参加したお笑い芸人、ドランクドラゴン鈴木拓(46)は55センチのレインボートラウトを携えて検量場に現れたが、ルール上60センチ以上から計測となるため除外となった。「近所の釣り具屋さんから『芦ノ湖の解禁は良型が釣れる』といわれたけど、本当でしたね」と話した。

仁階堂店主によれば、今年は「ここ10年で最も減水していて、1・3メートルは水位が下がっている」という。スタッフの杉山高広さん(45)は、「今日の大会に向けて漁協が計11トンを放流しているので、まだまだチャンスはあると思います」とし、今後について「今日のように南風が吹くと、キャンプ場が狙い目になると思います。型を狙うなら各ポイントを粘らずに回ってもらい、数釣りは桟橋周辺が良さそうですね」と予想した。