釣り好き演歌歌手の出光仁美(37)が30日、千葉・大原「力漁丸」(中井聡船長=60)でヒラメ釣りに挑戦した。

出光は昨年3月、同船宿で同じくヒラメ釣りに挑戦。これが日刊スポーツ釣り面デビューで、1・8キロを釣り上げた。「今年も挑戦できて光栄です。まずは1匹釣りたいのですが、できれば1・8キロを超える大ビラメを釣りたいですね」と抱負を語った。

同船宿では数日前に5・2キロ、昨日は4・7キロが顔をみせた上に、マハタやマトウダイ等さまざまな魚が上がった。「アタリがありすぎて餌がなくなってしまい、やむを得ず終了でした。まさに大ビラメ祭りでしたよ」と中井船長。

だが、この日は勝手が違った。前日大ビラメポイントに向かうも、潮の流れが速過ぎて、(仕掛けが絡む)オマツリ続出、即移動となった。「大ビラメ祭りの会場は閉鎖かな…」と中井船長は悔しげに話した。

そのころ、出光は船酔いとの格闘を余儀なくされていた。記者の「あれ。船酔い?」の問い掛けに「そのワードを出さないでください! それで(船酔いに)なっちゃうから」とご機嫌ななめ。移動中は横たわることが多くなっていた。

酔い止め薬を追加で服用し復活すると、再び釣りに集中。だが、なおもアタリさえない状態が続き、「ドキドキもワクワクもない。『今のはアタリかな?』という勘違いさえもない」と、表情には焦りが浮かんでいた。「今まではキャビンでカップラーメンとか食べてしましたが、あれは余裕があったからなんですね。今日みたいな感じだと余裕がなくて、買ったけど食べられないです」と真剣モードだった。

この日は、百戦錬磨の常連客たちをもってしてもヒラメ最大2キロ、船中3匹に終わった。ゲストにはマハタやカサゴ、マトウダイ多数等が上がった。結局、出光はアタリさえないボウズで終了。「悔しい! 前回の釣りはマダイでしたが、3匹釣ってサオ頭になったけど、あそこで運を全て使っちゃったのかな…。ボウズは何回かあるけど、アタリさえないのは人生初なので本当に悔しい」と表情をゆがめた。

中井船長は「昨日の思いがあったので同じポイントに2回行きました。2回目に行ったときは潮は緩んでいたので、『これで5キロ台が釣れる』と思ったけど全く食わなかった。理由が分からない」とお手上げ状態。今後については「大体ゴールデンウイーク辺りまでは大きなヒラメが入って来るはずです」と胸を張った。

出光は2月、新曲「再会橋で」を発売。前作「あいたか橋で」で会えなかった恋人との再会を望んで待つが、会えなかったという歌詞だ。まさにその内容通り、出光が熱望した“ヒラメ”との再会はかなわなかった。

この日の模様は、本紙関東版およびYouTube「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。