モデルでツリジョの“つーちゃん”こと利水つばさが18日、神奈川・川崎「つり幸」(幸田一夫船主=72)で、船でのシロギス釣りに初挑戦した。

昨年、東京湾でシロギスはほとんど釣れなかった。「いいときでもトップ20匹いけばいいところでした」と幸田船主が嘆く状態だった。だが、今年は気持ち、上向き始めているようだ。

シロギスには、主に「テンビン」「胴突き」仕掛けの2種類の釣り方がある。「初心者であれば、胴突きのほうが仕掛けが絡みづらいです。ある程度広範囲に探れるのはテンビンですが、仕掛けが絡んでしまう危険性があります」という村山克英船長(58)の助言もあって、今回は1本針の胴突き仕掛けを選択。餌はアオイソメ。「2センチくらいに切って使ってください。短すぎるとアタリが出にくく、長すぎるとシロギスが食っても針まで届かないです」と続けた。

基本的な釣り方を教わると、いざ出船。約30分程でポイントとなる“中ノ瀬”に到着。「さあ、勝負!」と仕掛けを投入しようとすると、移動中の風でオマツリ状態だった。投げ方も、教わったとおりに投げたが、船から1メートルほどに着水で苦笑した。

それでも、「後半型なので、焦らずにいきます」と余裕の表情。だが、その言葉と裏腹にスタート直後にヒット。上がったのは20センチ弱のシロギス。「きれい!」。

その後、食いが渋ると「餌のアオイソメは細いのを選んでみます」。これが正解となり、見事20センチ超の良型キスをゲットした。 2時間ほどでキャスティングもさまになったころ、黙々と釣りに集中する利水のサオ先がブルブルとゆれた。船長の教え通り、ゆっくりサオを上げてアワセを入れると「乗った! 乗った! 今のは理想のアワセが決まりました。しかも結構引きます」。上がったのは25センチで、船中最大の1匹となった。「大きい!しかもおいしそう」と目を輝かせた。

「トイレに行きたいけど、行ってるの時間がもったいない」というほど釣りに集中。そのご褒美は最後の最後にきた。村山船長の「あと10分で終了です」のアナウンス後、何回か仕掛けを投入。「まだ大丈夫ですよね?」と最後に投げた直後に無常にも「終わります!」のアナウンス。だが、「仕掛けを上げてください」で回収しているとブルブルときた。「えっ、来たかも!!」で、12匹目をゲットして終了。見事、つーちゃんがツ抜け(10匹以上釣り上げること)達成!

この日は「上潮の流れが速く、釣りづらい状況でした。トップで28匹だったので、ここ数日では厳しかったけど、最大25センチといい型が出ました」と村山船長。今後は「今日は水深15~20メートルほどでしたが、6~7月にかけては3~5メートルの浅場で楽しめると思います。ピンギス(10センチ以下のシロギス)が出始めると数釣りも期待できます」と続けた。

この模様は後日、日刊スポーツ釣り特集面および、YouTube動画「ニッカン釣りちゃん」で公開。お楽しみに!