“大魔神”こと本紙野球評論家の佐々木主浩氏(54)と元ニッポン放送松本秀夫アナウンサー(61)の釣り対決第15弾「オニカサゴ」対決が5日、千葉・大原「力漁丸」(中井聡船長=61)を舞台に行われた。

これまでの通算成績は9勝3敗2分けで、大魔神が10勝にリーチ。今回大魔神が勝って10勝になったら「まっちゃんは罰ゲームで、1回リセットだな」という状況だ。オニカサゴ対決は昨年8月、同船宿で実施。そのときは大魔神3匹、松本アナ0匹で大魔神の圧勝だった。

オニカサゴ釣りは、まず餌となるサバをフラッシャーサビキで釣り上げる必要がる。松本アナは昨年、餌のサバ確保にも苦労した。昨年も乗船していた常連客から「松本さん、今年はちゃんとサバから釣ってよ!」とゲキが飛んだ。

サバのポイントは雨と強風だったが、2人ともしっかり餌を確保した。だが、まさかの寒さに大魔神は「2日前にゴルフしたときは熱中症になりかけたくらいだったけど、なんで今日はこんなに寒いの? 同じ季節とは思えない」と苦笑した。

「サバは3枚におろして、できるだけ薄くするのがポイント」。大魔神は慣れた手つきで餌を量産していく。一方、松本アナは大苦戦。「包丁が切れないし、そもそもナイフサイズなので、大きいサバは…」と泣き言を口にした。大魔神は敵に“塩”ならぬ“包丁”を送った。

オニカサゴのポイントを求めて中井船長が移動を繰り返すが、この日はどこのポイントでもサメとの格闘となった。大魔神のサオにもアタリがくるが「オニではない。違う。サメだ」。実際にサメが掛かっていると無言で仕掛けを切った。松本アナもサメの連続だった。

大魔神自作の仕掛けには、集魚用にカラフルな飾りを付けていたが「これはダメだ。もう外す。これでもサメがくるようなら、心が折れるよ」。仕掛けを船上で作り投入。すぐさまアタリがくるが、無言でうなだれた。アタリの主はサメ。「まじで心が折れるわ~!」。

だがそこで諦めないのが大魔神。ラスト15分程でオニカサゴらしきアタリに遭遇。「これはサメじゃない! いいアタリだぞ」。自然に笑みがこぼれる。だが、上がってきたのはユメカサゴ。「夢を見させてもらったよ!」とリリースすると、すかさず仕掛けを投入。だが、無情にもタイムアップとなった。

結局、2人とも本命ゼロのスコアレスドロー。船中でもオニカサゴは1・7キロ1匹という厳しい状態だった。「延命できました」と胸をなで下ろす松本アナ。その横で大魔神は「今日は心が折れた。でも、次回とどめを刺します」と必勝宣言で締めくくった。

中井船長は「どこに行ってもサメの猛攻。こんなにひどい日はここ最近ない。台風からちょっと厳しくはなっていたけど、ここまでひどい日はなかった。海が変わってしまったのかもしれません」と話した。オニカサゴ自体は「通年で狙えますが、ちょうど今ごろが産卵期なので、良型が期待できる時期なんですけどね。正直今年は分からない」というが、「9月1日がヒラメの部部分解禁になりますが、それまでは狙いますよ」と話すと、午後便のマダコ釣りに向かっていった。

この日の模様は、本紙釣り特集面(関東版)、およびユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開する。