日本海側のマイカ釣りが本格化してきた。5日、積丹半島の美国沖に出掛けた。マグロかブリに仕掛けを切られ苦戦する場面もあったが、数釣りができた。

午後5時、古平漁港から宝勝丸(本間弘幸船長、【電話】090・6263・3019)に11人が乗船し、30分ほどの沖に向かった。晴れのち曇り、風はやや強く、波1メートル。布巻オッパイスッテ針、さかな型針、オモリ150号を使い、水深69メートルを狙った。

周囲が暗くなりかけたころからベタ底でポツポツ釣れ始め、22時過ぎには数が付くようになった。リールを少しずつ巻き、追い食いするようにアクションをつけながら、十分に重くなったところで巻き上げる。1度に4~5匹や針数の10匹が釣れることもあり、船上はイカのスミ、海水が飛び交い「これぞイカ釣り」という光景が続いた。

途中から潮が速くなりオマツリが多発した。外すのに時間がかかり、多くイカが付いても仕掛けごと流されることもあった。今回は終始ベタ底で釣れ、底に着いたら誘いながら上げるため、この繰り返しで巻き上げに多少時間がかかっていた。それでも、手釣りの人と竿釣りの人がいて、それぞれのペースで釣り、イカ箱に次々と並べていた。

沖上がりは日付が変わった午前0時30分。1人当たりの釣果は胴長19~22センチのマイカが80~170匹。後半にマグロ、ブリが回って来るまではよいペースで釣れ、入れ食い状態の時間帯もあった。参加者はそれぞれ数をキープし話が弾んでいた。「マイカ狙いは日によって数、型は違うが、今後も続きます」と本間船長。日本海のマイカはまだまだ楽しめそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=68】