ヒラメ釣りが好調な日本海積丹沖で、先週9月29日も、72センチの特大サイズが釣れた。出掛けた先は積丹町余別沖。強風で波も高く厳しい条件ながら、70センチ超えを2匹そろえた人や、20匹を上げた人もいて盛り上がった。

当日は曇りのち晴れ、風は強く波は1・5メートル。午前5時30分に、漁福丸(沢船長、【電話】090・8897・・0160)に4人乗船で余別漁港を出港し、20分ほどの余別沖に向かった。ポイントは水深40~45メートル。ヒラメ用仕掛けにバケは600グラムを使用した。

早朝は風が強く潮の流れのせいもあって、船が流されアタリも少なく何度も移動した。ベタ底を狙っても仕掛けがすぐに浮いてくるため、どんどんラインを伸ばして竿(さお)を振った。バレもあったが底狙いでフグやギスカジカはいなかった。

しばらくすると風と波が多少収まり、アタリも多くなった。リリースサイズもいたが、前半は引きが弱かったヒラメも中型が増え、時には大型が掛かり、突然引き込む秋ヒラメ独特のアタリで竿先が大きくしなる光景が見られた。餌は鮮度もサイズもいろいろだったが、オオナゴのほか、小サバでも食いは変わらなかった。午前11時30分で沖上がりとした。

ヒラメの釣果は、38~72センチサイズが2~20匹で、札幌市の若林憲正さんが70、72センチの大物を釣った。一方で20匹釣った人は、60センチ台も複数釣り満足げだった。ほかにマゾイ、アブラコ、カナガシラ、ガヤが船中数匹。沢船長は「ヒラメ釣りは好調で今後も続き大型も狙えます」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=68】