“大魔神”こと本紙野球評論家の佐々木主浩氏(54)と元ニッポン放送松本秀夫アナウンサー(61)の釣り対決シーズン2第2戦が13日、サンケイスポーツ推薦船宿の茨城・波崎「仁徳丸」(三橋正幸船長=53)で、ヒラメを対象に開催された。同対決はサンケイスポーツとの共同企画として開催し、今回はサンケイスポーツ推薦船宿が舞台。ルールは1匹の重量で争われた。

同対決でヒラメ対決は今回が初めて。大魔神は「ヒラメは、プライベートも含めて久しぶり」。松本アナは「3年前のオデコが最後。6年ほど前に葉山で釣ったのが最後かもしれない」と笑った。

午前5時30分、夜明け前に出航。最初のポイントまでは約40分の移動となった。「船長、捨て糸はどれくらいの長さがいいですか?」と大魔神。「今日は潮が流れないと思う。また、大きいのは浮いているので、長めがいいと思います。底を狙うとソゲしか掛からない」と三橋船長。これを聞いた大魔神は。80センチでスタート。一方、松本アナは、細かいことはお構いなし。市販の仕掛けをそのまま使った。

先にアタリがきたのは松本アナ。「あれ、2回クイっと来たけど、後が続かない。上げてみましょうか?」で仕掛けを回収すると、餌の活きイワシの頭だけが残っていた。大魔神は「その食われ方はヒラメではない。でも、その食われ方でなんで掛けられないの?」とチクリ。

この日は渋く、アタリがあってもなかなか食い込まない。そこで大魔神は捨て糸を1.2メートルや1メートルに変えたり、オモリを浮かせてさらに高いタナを試したり、置きザオにしたりで正解を導き出そうとしていた。そんな大魔神のサオ先がクンクンと揺れた。「当たったね」。食い込みを待つこと1分以上。大魔神がゆっくりサオを上げると、グンとしなった。「乗った!」。だが上がったのは30センチ以下のリリースサイズだった。「これだけ待ってこのサイズか…」とため息を漏らした。

その後、浅場に移動。大魔神は「(ヒラメの)目の前にはわせる感じにしてみよう」と捨て糸を50センチに変えた。これが功を奏したのかヒット。上がったのは700グラムでサイズアップ。だが、タモ入れした船長から「捨て糸を長めにして、仕掛けが上に来るようにしたほうがいいかもしれない。今日は結構上で食って来ている」。これで捨て糸を1メートルに変え、3匹目をゲットした。

松本アナは、ラスト1時間までアタリ5回もノーヒット。「5タコは野球ならスタメン落ち。どのタイミングで合わせたらいいのかがわからない。船長~!」と泣きが入った。沖あがり約40分前に、松本アナに6度目のアタリ。「船長、船長!」と助けを求めた。三橋船長は「自分の良きタイミングで」としたが、「アワセは、ガツンはダメ。聞きアワセで」とだけ告げた。意を決してアワセると、サオが弧を描いた。しかし、上がったのはリリースサイズ。それでも、「ボウズは回避できた。良かった~」と胸をなで下ろした。

結局、大魔神は3匹で最大700グラム、松本アナは300グラムのみ。今回も大魔神の勝利となった。「松ちゃんはもっと勉強してきたほうがいい。ヒラメは餌付けが大切なのに、つかんでバケツから出して針を掛けるから、うろこがとれちゃうし、熱で弱っちゃう。釣り歴52年なんだから勉強して来て!」とゲキを飛ばした。

三橋船長は「今日は全く潮が動かず、イワシの群れ反応があっても口を使わないし、目の前に落とさないと食わない感じだった」と振り返った。今後については、「潮16度でこの時季にしては高め。13~14度になれば、イワシの群れが入って来て、ヒラメも移動して来るでしょう。3月ころまではできると思います」と話した。

この日の模様は後日、日刊スポーツ釣り面および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で公開予定。