渓流に春の訪れを告げる、アマゴ釣りの季節がやってきた! 釣りファン待望の渓流釣りが西日本の主要河川で2~4月にかけて順次、解禁される。10年に1度の寒波到来もあり、水温が低いところもあるが、全体的に水量は例年並みで成育、餌追いともに良好の見込み。そこで、初期の釣り方と、別表で各河川の解禁情報を紹介します。

初期のポイントは瀬の大石周りや掘れ込み瀬脇など比較的緩やかな流れや淵、えん堤などの水深があるポイントが狙い目となる。特に淵やえん堤は魚がたまっており、数釣りが期待できる。水温が低い解禁当初の渓魚は川底付近に潜み、目の前に流れてくる餌を捕食していることが多い。そのため水深や流速に応じて、こまめにオモリを調整しながら、仕掛けを底流れに入れて流すことが大切となる。時々、根掛かりするぐらいのオモリ使いがよいだろう。

具体的に仕掛けが底流れをとらえるとどうなるのか説明しよう。まず上流に仕掛けを投入し、ラインを送り込みなじませる。するとオモリが底石に当たる振動が竿に伝わり、目印が表層の流れよりもゆっくりと流れだす。それが底波をとらえたサインとなる。アタリは目印をスーッと引き込む鮮明なものや、根掛かりのようなフッと止まる反応がでるので、それを掛け合わせてほしい。

攻め方は手前(足元)の筋から順番に探っていくのが、数釣りのコツになる。解禁日の餌は生イクラがよいだろう。特に成魚放流の河川では威力を発揮する。また、解禁後は生イクラ、キンパクやヒラタなどの川虫を持っていくのがいいだろう。濁りがあれば、ミミズやブドウ虫などを使って、当たりエサを探しながら狙っていくと好釣果につながる。

まだまだ寒いので体の冷えに気をつけながら、早春の渓流釣りを楽しんでいただきたい。【日刊FPC・下田成人】