24日に62歳の誕生日を迎える“アニキ”こと俳優の哀川翔(61)が22日、千葉・金谷「光進丸」(岡澤裕治船主=45)で、誕生日記念として釣り仲間と黄金アジ釣りに挑戦した。

岡澤船主から「最近は40センチ超のメガアジが大漁! 50センチ超のギガもいますよ」に、アニキは「本当に?」と疑心暗鬼。だがポイントまでの移動中、「50センチが掛かったら最高だね。デカいのがいるなら釣りたいな」と徐々にテンションが上がった。

吉沢希祥(ゆうしょう)船長(30)の指示は「水深30メートルでタナ28~26メートル、芯は27メートル。潮が速く魚の足も速いのでコマセを振って止めてください」。2投目でアニキのサオ先がビクビクと揺れるが、掛からない。「今ので掛からないの? なんで?」と苦笑。その後、仕掛けを落とすたび当たるが、掛かったのはカサゴ。「オマエじゃないんだよ!」とリリース。「カサゴが釣れるということはタナが下過ぎるってこと。潮の流れが速いからタナが取りにくいね」と笑った。

アニキは「アジは天ぷらがオススメ」という。「80年に東京に出て来たときに、富士そばで食べたアジ天そばがうまくてさ~! それからアジは天ぷらにして、そばで食べている。今日もデカいのが釣れたら、アジそばで食べたいんだよね」。だが、上がってくるのはカサゴばかり。

ポイントを変更すると、釣り仲間の杉さんとノブさんが同時にヒット。その直後、アニキのサオもグンと曲がった。「潮がいい感じになって仕掛けが真っすぐ落ちた。底から1メートルでコマセを振って、2メートル上げて置きザオで待ったら来たよ」。魚影が海面に見えると「デカくねぇ?」。上がったのは40センチ超のメガ黄金アジ。「すごい手応えだった。口切れでバレるのがイヤだったか、手巻きで慎重に上げたよ」と興奮気味に話した。

同ポイントでメガアジを3匹ゲットすると、「こうなるといっぱい釣りたくなっちゃうな~」と釣り少年のように笑いつつ、「こんなにデカくなるんだ。すごね」と感動も口にした。

その後のポイントで最初に釣れたのは、レギュラーサイズだった。「アジのイメージはこのサイズだけど、デカいの見た後だと小さく見える」。周りで上がるのもレギュラーサイズ主体となり、誰もがメガアジチャンスタイム終了かと思っていた。

「アジは一にも二にもタナ」の岡澤船主の言葉通り、指示ダナを必ず確認して攻めるアニキのサオ先がクンとしなった。「アタリが小さいな」。だが、上げている途中でグングンと引っ張られた。上がったのは、またもやメガサイズ。「デカいやつほどアタリが小さいってことか」。このメガサイズが“翔タイム”の幕開けとなり、なんとメガサイズの入れ食い状態! 岡澤船主が「僕からの誕生日プレゼントです!」というほどだった。

途中、記者のタモ入れミスによるバラシがありながらも、結局メガサイズ11匹をゲット。吉澤船長の「残り10分です」に、「今日はもう満足!」と満面の笑みを浮かべた。

帰港すると、地元の洋菓子店「カスタード」宇渡展雄社長が、サプライズでアニキの顔を描いたバースデーケーキを用意。「還暦のときも用意してくれたよね。ありがたいね。みんなで食べようよ!」。アニキの計らいで釣り仲間はもちろん、この日乗船した釣り人たちにふるまった。乗船客たちにはアニキ自らが手渡し、「まるで夢みたいです」と感動する女性もいた。

「いい誕生日記念になった。このサイズがこれだけ釣れるなんて思ってもいなかったよ」。ホクホクで港を後にしたアニキだった。