BS釣りビジョン「きょうも大漁! 関東沖釣り爆釣会」6代目リーダーの太田唯(28=以下「リーダー」)が15日、千葉・金谷「光進丸」(岡澤裕治船長=45)で“餌取り名人”の異名を持つカワハギ釣りに挑戦した。

今月6日にはトップ80匹超えをマークした金谷港沖のカワハギ。その後のシケで状況は変わったが、それでもトップ30匹以上の日が続き、いよいよ本格シーズン突入を感じさせた。

同船では一昨年前にカワハギ釣りに挑戦し、28センチをゲット。この時は先生役がいたが、今回はソロでの釣行となった。「カンバクの動画を見て復習しました」とリーダー。ニッカン釣りちゃんでは…(笑)。カンバクで先生役を務めた荒井良乃介さんに伝授された「手感度&目感度」駆使で挑んだ。だか、この日は北風が強く「穂先が風で揺れて難しい」と苦戦を強いられた。

開始から約1時間。町田崇船長(44)から「ベタ底ゼロテンションの方がよさそう。穂先に違和感があったらサオを動かしてみてください。アタリが小さいので」とアドバイス。すると1匹目をゲット。「それまでは50センチ~1メートル浮かせて探っていました」とリーダー。「船長のアドバイスを自分なりの考えて掛かった1匹は“釣れた”というよりも“釣った”という感覚が強いです」。

だがこの後、アタリはあるがことごとく掛け損じたり、ゲストのキタマクラやサバフブ、トラギス等の猛攻に悩まされた。カワハギは釣り人にアタリも気付かせずに餌を根こそぎ奪い取りすってんてんにすることから“餌取り名人”の異名を持つ。これを繰り返されると「なんで?」「あ~もう!」「だんだん腹が立ってきた」と温厚なリーダーのイライラが増していった。

再び町田船長のアドバイスでサオを変更。「それまでのサオはスタンダードなもの。替えたサオは穂先がより柔らかくアタリを拾いやすいもの。柔らかい分より合わせが必要だけど、合わせはできているのでこっちのほうが釣れそうな気がします」。

リーダーに2匹目が来たのは、ファーストヒットから約4時間後だった。「あまりにも釣れなくて怒りが爆発しそうでした」と苦笑。これが23センチでリーダーの最大となった。その後2匹を追加し計4匹で時間切れとなった。

「先生なしのカワハギは初めて。釣果は4匹ですが、自分で考えたり、工夫したりする必要があって“釣った”感があり、次につながると思います」とし「ゲストがコンスタントに当たってくれたので、4時間釣れない時間があったけど、釣りとしては楽しめました」とほほ笑んだ。

町田船長によれば「最近はアタリが小さくややテクニカルですが、今日は風が強くてアタリを取りにくかったと思います」とした。この日のトップが18匹だったことが難しい状況だったことを語っている。今後は「群れが固まりつつあるので、固まれば型も期待出来ます。魚がいることは確実なので、何かのきっかけでスイッチが入ると思います」とした。

餌取り名人との勝負はこれからが本格シーズンとなりそうだ。【川田和博】

この日の模様は26日付本紙釣り特集面(関東版)で掲載および、23日午後7時にニッカン釣りちゃんでアップの予定。