本紙野球評論家で“大魔神”こと佐々木主浩氏(55)と元ニッポン放送松本秀夫アナウンサー(62)の釣り対決シーズン2第7戦は、神奈川・佐島「鶴丸」(岩崎明仁船長=50)で、ティップランアオリで実施。同対決はサンケイスポーツとの共同企画で、今回はサンスポ推薦船宿を舞台に匹数勝負となった。通算成績は大魔神の3勝2敗1分けだが、ここ3戦は引き分けを挟んで大魔神がタコで連敗中。タコの負けをイカで取り返した。

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「大魔神、ティップランアオリはどう?」。松本アナの切り出しに「えっ? まっちゃん、ティップランなんてできるの?」。ティップランアオリはアオリイカの釣り方の1つだが、ティップ(サオ先)の微妙なアタリを取るのが難しいテクニカルな釣りだ。対戦前には同船で岩崎船長のレクチャーを受け、初挑戦ながらも1匹をゲットした松本アナ。だが、対戦当日のあまりのぎこちなさに、岩崎船長が頭を抱え込む事態となった。

ティップランアオリは「底取り」「しゃくり」「ステイ」の3つで構成され、「まず底が取れないと始まらない」と岩崎船長の釣り方講座が開催された。この釣りで最初の難関は「しゃくり」だ。「サオ先を動かすのではなく、サオの硬い部分を使ってサオをしならせた方が餌木は動きやすい」。松本アナのしゃくりではロッドが音を立てなかったが、岩崎船長のデモではビシュッと鳴っていた。

続いて「ステイ」。「餌木の姿勢を一定にしてやるためにサオ先を固定する必要があります。このポイントは“サオを握らない”こと。手のひらの上に置く感じで、アタリが出たら握って合わせましょう」。ティップラン専用餌木は頭が重くできているため、サオを引くと頭が下がってしまう。つまり、サオ先がしっかり固定できていないとアタリが取れず、釣れないという構図だ。

基本的な釣り方講座を受ける松本アナの隣で大魔神がヒット。「ヒュンヒュンがないからアオリではない」と分析。「アオリは引く際に抵抗がある」という。結果はモンゴウイカ。大魔神の右手を観察するとサオを指先に掛けているだけの状態だった。「これは餌木を安定させるというよりも、小さいアタリを取るため」と大魔神。その後「イカは色を識別できないという人もいるけど、俺はできているような気がする」と餌木の色を頻繁に替え有効色を探す。やがて本命をヒットさせるが、そのカラーは赤だった。

「魔神、この釣りは俺には無理だ…」と松本アナ。結果松本アナはボウズで大魔神の勝利。岩崎船長は「今日はタフコンディションだったことに間違いないですが、この中でしっかり結果を出した佐々木さんはさすがです」と賛辞を贈った。【川田和博】

■松本アナ サオ先折った

松本アナがサオ先を折った。開始早々、餌木を回収する際にリールを巻き過ぎて、餌木がサオ先のガイドを直撃。「リーダーがあるのになんでそうなるの?」と不思議がる大魔神。それを何度も繰り返すと「まっちゃん、サオを折るよ!」と強い口調で警告を発していた。だが、その時は来てしまった。「着底が分からなければ、糸を余分に出してたるませ、それが出なくなったところが着底。その状態で最初のしゃくりを大きく振れば根掛かりも避けられます」という岩崎船長のアドバイスだったが、サオ先に糸が絡んでいることに気付かずしゃくった瞬間、サオ先が悲鳴を上げたのだ。「ちゃんとお金出して直しなさい。そうしないと身に染みないから」。“道具を大事に”がモットーの大魔神はそんな言葉を投げかけていた。

■アタリを分析 餌木へアタック後ろと前で違う

アタリについて「イカが餌木の後ろからアタックした場合はサオ先が引き込まれ、前からだとサオ先が上がります」と岩崎船長は説明した。アオリイカは捕食の際、2本の触腕を伸ばして獲物をキャッチすると、伸ばした触腕を引き寄せてから獲物を抱くためだ。また、「伸び切った時ではなくそのコンマ何秒後に合わせれば外れません」としたが、「これはかなりの高等テクニックですけど」と付け加えた。大魔神は「アタリが小さいので、分からないなら違和感に全部合わせたほうがいい。それ自体も誘いになるから」と話した。掛かったら“餌木やイカを水面から出さない”“糸をたるませない”こともポイントだ。

■岩崎船長オススメのタックル 「専用」に限る

岩崎船長オススメのタックルを紹介する。

▼ロッド 専用ロッドに限る。代用もよく聞かれるが、専用ロッドを他に代用はできても、他の代用はオススメできない。

▼リール 2500~3000番でPEを150~200メートル巻けるもの。

▼専用餌木 30グラム。ヘッドシンカーは10&15&20&30グラムを用意。日が出て澄み潮なら青、緑、シルバーのいわゆるナチュラル系、曇りなら紫がオススメ。

■船宿

▼佐島「鶴丸」【電話】090・8722・6710。出船午前7時、氷付き9000円。※出船状況等は電話で確認を。

<日刊スポーツ共栄会でティップランアオリを楽しめる船宿>

▼富浦「共栄丸」【電話】090・7244・0460=午後船のみ

▼勝山「宝生丸」【電話】0470・55・2777