【筆者・大田健の検査結果(6)】

 「何歳まで生きられるのだろうか?」。誰もが気になることだ。

 DeNAライフサイエンスの遺伝子検査「マイコード」には、「85歳以上まで長生きする可能性」という項目がある。デリケートなことなので「結果を見るためには事前の確認が必要です」と注意書きがある。結果を見て心配になりそうなら、見ない選択もある。

 私(ライター大田健)の結果は「長生きする可能性がやや低い傾向にある」の19・0%のグループだった。両親はいずれも85歳以上まで生きているので、私はよほど節制をしないと85歳に届かないということだろうか。

 「これこそ、いろんな要素がある」と東京・北品川藤クリニック石原藤樹院長。特に人間の寿命を左右するものは後天的な要素が多いという。

 ──85歳以上まで長生きする可能性がやや高いタイプが79・9%は現実より多い。また、可能性が低いタイプの1・1%に入ったらショックでしょう。

 「確かに、ちょっと嫌な感じはしますね。ただ、これは可能性なので、必ずそうなるものではない。この遺伝子だけで決まるわけでなく、他の病気や災害、事故などで変化する要素も大きい。病気も事故もなく、純粋培養的に生きたとしたら、このくらいの数字になるということだと思います」。

 人生には山あり谷あり。一生、平たんな道を歩ける人は少ない。長寿になる可能性があっても、まっとうすることは難しいようだ。

 85歳以上まで生きる可能性については、環境要因が大きく、遺伝的要因が関与する割合は「25%」程度という。(ライター:大田健)