★夢の万能物質マイオカインを出す

 かつて黒柳徹子さんと2人で、1冊の本を出しました。「トットちゃんと鎌田先生のずっとやくそく」(新潮文庫)。「徹子の部屋」にも出演しました。彼女はヒンズースクワットをしていました。

 手を上げた姿勢から、手を下げながら、椅子に座るようにかがみ込み、ゆっくり手を上げながら、立ち上がる。ヒンズースクワットは、手の反動を利用するので、運動に慣れていない人でも簡単。黒柳さんの頭の回転の良さは、スクワットのせいかもしれません。

★鎌田式スクワット

 鎌田式のスクワットは、さらに太ももを強化します。認知症を減らす可能性のある、マイオカインをより多く分泌するためです。

 肩幅より少し広めに立つ。息を吸いながら、椅子にゆっくり腰を下ろすような姿勢で沈み込む。

 膝が爪先より前へ出て、和式トイレのような前傾姿勢にならないように。手の反動は使わないので、腕を前に組んでもいい。

 その姿勢で5秒維持し、お尻を5センチ上げる。またそのまま5秒維持、さらに5センチ上げて5秒、これを4段階。だんだんと立ち上がっていく。これを1日10回×2セット。

 この後ウオーキングを20分ほど。忙しいときは、外出前にスクワットをし、外出中はウオーキングをしているつもりで歩きます。

★ゴールデンタイム

 運動後30分以内は、成長ホルモンが出やすくなって、筋肉をつくりやすい。筋肉をつくるためには、タンパク質が必要。牛乳を飲むか、ゆで卵を食べるか、ドラッグストアで売っているプロテインも効果的です。

 筋肉が増え、基礎代謝率が上がり、太りにくくなりました。トンカツも焼き肉もおいしくいただいています。