家庭のキッチンを主婦が預かっている場合、聖域のひとつともいえるのが冷蔵庫。各家庭でその使い方や収納にこだわりがあったり、なかったり…。なんと、冷蔵庫の使い方とストレスの関係を調査した興味深い調査(※)があるので紹介したい。

▼冷蔵庫の使い方についてはさまざまな項目があるが、高ストレス女性の習慣のうち多く選ばれた項目は、1位「つい冷蔵庫に詰め込んでしまう」、2位「野菜は1回ずつ小分けにして保存」、3位「安い時に買いだめした食品がたくさん入っている」。2位の野菜の小分け保存、さらに5位には「ご飯の小分け冷凍」もランクインしているのだが、一見するとそう悪い習慣には思えない。しかし選ばれた他の項目を総合的にみてみると、“安いときに買いだめ”した結果、“小分け”にして、“つい詰め込んで”しまっているというストーリーができてしまう。冷蔵庫の中には同じ食品がぎゅうぎゅうに並び、もしかすると奥のほうは見えない…なんてことも起きていそうな様子がうかがえる。

▼一方、低ストレス女性の習慣のうち多く選ばれた項目は、1位「定期的に庫内を掃除する」、2位「全体を見やすいように収納を工夫」、3位「賞味期限切れを起こさないよう工夫」。

低ストレス女性は清潔・整理整頓の意識が高く、冷蔵庫内の食品をきちんと把握できることを重視しているようだ。また、4位以下には保存容器の見た目などにも気を配っている項目が挙がり、高ストレス者の選択項目に比べて家事を楽しむ余裕も見えている。冷蔵庫を効率的に使い、隅々まで目が届くように収納されていれば、それが「賞味期限切れを起こさない」ことにもつながるのも納得がいく。

低ストレス者の生活習慣は食材消費のコントロールが自由にでき、結果的に無駄がなく家計にも優しい。ぜひ積極的に取り入れてはいかがだろうか。

※男女各7万人を対象に行った「ココロの体力測定」調査(メディプラス研究所)