結婚して時間が経過したり、子どもが生まれたりすると必然的に夫婦の関係も変化していくもの。できるならば末永く仲のいい関係でいたいものだが、そのコツとは一体何だろうか。ストレス別に、「パートナーとのコミュニケーション」について調査したデータ(※)からその秘密を探る。

▼低ストレス者のコミュニケーションのうち、最も高ストレス者との差が開いた項目が「食事を一緒に取る」。さらに6割近くの人が「相手を信頼している」と回答している。一方、高ストレス者の回答のうち低ストレス者との差が大きい項目は「ほとんど会話がない」「何を考えているかわからない」と、コミュニケーション不足によってお互いの意思疎通が図れていない様子が浮き彫りに。

また、子どもがいる夫婦間では、低ストレス者の回答で多かったのが「子どもの前ではけんかしない」という項目だったのに対し、高ストレス者は「子どもを叱るのは自分の役目」との回答が目立った。ここで意識したいのが「アンガーマネジメント(怒りのコントロール)」だ。

▼パートナーだけでなく、他人への怒り方・注意の仕方を尋ねた質問では、低ストレス者は高ストレス者と比べて「相手を人前で怒らない」、「他人と比べない」といった思いやりをもった怒り方をしている傾向がある。一方、高ストレス者の怒り方では「過去の失敗も引き合いに出す」「無口になり挙動で怒りを表す」と、感情に任せた怒り方をしている人が多いようだ。怒りをただ発散させておしまいであればいいが、夫婦間ではよほどのことがない限り、共同生活が続いていく。その場には関係のない話を持ち出したり、口をきかないような怒り方をしたりしていては、根本的な原因を解決するためのコミュニケーションに至ることは難しい。普段から食事など共に過ごす機会を多く持ち、互いの意思を理解するよう努めること、そして行き違いを解決する目的のために怒りをコントロールすることが長く仲良くいられる理想のストレスオフ夫婦のコツかもしれない。

※男女各7万人を対象に行った「ココロの体力測定2018」調査(メディプラス研究所)