私の趣味の1つに水泳がある。小学生のときにスイミングクラブに入り、泳ぎを教わったおかげで、高校時代、伝統として行われていた「赤ふんどしの遠泳」(なんと隣町から湾内2、3キロを泳ぎ切るというもの)も難なくこなした。今では娘とともに泳ぐことが習慣になっていて、娘との夢はいつかイルカと一緒に泳ぐことである。

▼しかし、運動習慣を継続するというのはなかなか難しいもの。週2回を目指してはいるが、現実は週1回がやっとだ。それでも水泳は有酸素運動、かつ浮力を利用して陸上競技よりも少ない負荷で体を動かすことができるため、肉体的には継続に向いているスポーツといえる。スポーツ経験の有無にかかわらず自分のペースで行うことが可能なうえ、全身がまんべんなく疲労する。酸素代謝も高まるため、脳が極めてスッキリ、クリアになると感じる、理想的な運動だ。

▼そのため今年の抱負として、水泳を週2回行うことを目指している。なぜなら、健康であることはすべての目標に勝る基本であり、今、その維持に最大級の配慮をすることが、10年後、20年後の自分にとって必ずプラスになるからだ。

孔子の言葉で、「四十にして惑わず」という論語の一節があるが、私はこれを「心の迷いがなくなる時期、知力体力の充実期とすべし」と解釈している。また、ここから先はその延長線ではなく、まだまだ50歳、60歳とさまざまな挑戦をし、多くのことを学んでいきたいと思っている。夢は80歳になっても世界を飛び回ってダイビングすること。その先には宇宙旅行をしてみたいということまで考えている。

挑戦を続けるためには、健康な体が資本だ。現在の健康はもちろんだが、平均寿命がどんどん延びている以上、先々数十年のことも考えて体を作り上げておかなくてはならない。一生休まず動き続けなくてはならない心臓のためにも、心臓をいたわり、また心臓にとってのストレスオフを考えるべきだ。全く負荷をかけないのでは逆効果のため、活発な歩行や水泳などの軽い運動を継続し、加齢に負けない心臓の筋力と持続力を得ること。今の日々の心がけが、将来の健康寿命につながるのだ。