コロナ自粛は、さまざまな不健康を後押しする。偏った飲食でのコロナ太りや生活習慣病の悪化、がん検診や要精密検査の先延ばしによる進行がん、歯周病の悪化に伴う認知症やがんなどの病気リスクの上昇…。ストレスも加わることで、さらに不健康に拍車がかかる。そんな状態を簡単に断ち切る方法があった。

「コロナ太りや生活習慣病は、食事の見直しが欠かせません。私が勧めているのは、高カカオチョコ(カカオ70%以上含有のチョコレート)を食前に5グラム、1日トータル25グラム食べることです」とは、栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長。肝機能障害やメタボリック症候群などの診療・研究を数多く手掛け、薬に頼らない食生活改善指導も積極的に行っている。

「高カカオチョコには、赤ワインより多いポリフェノールや、ゴボウに匹敵する食物繊維、さらには、カカオプロテインが含まれることで、さまざまな健康作用が研究報告されています。実際、私は患者さんに1日5回25グラムを食べることを勧め、血糖値や肝機能数値が改善している方が多い」

高カカオチョコは、その成分によって、血圧の低下、動脈硬化のリスク低減、便秘改善、歯周病予防などの研究報告があるそうだ。高カカオチョコを食べて、スクワットなどで筋肉を鍛えれば、代謝が上がってさらに健康に役立つという。

「高カカオチョコはストレス発散にも役立ちます」

コロナ禍でも、楽しみながら健康増進を目指そう!(おわり)

 

◆お知らせ 「Withコロナで健康管理」は今回で終了となります。次回からは医療ジャーナリスト松井宏夫氏による「コロナうつ」をお届けします。