今年7月から始まった「麻雀企業対抗戦」の第2回大会が9月30日に都内の錦江荘で開催された。サイバーエージェントの藤田晋代表取締役社長、クレディセゾンの林野宏社長らが発起人となり、8社が参加。第1回大会でトップをとったクレディセゾンが第2回でもトップを獲得した。

台風24号が関東地方をおそう直前、有楽町界隈で熱戦が繰り広げられていた。各社4人ずつ、個人戦として参加する。全5半荘を行い、個人戦のスコアの合計で争われる。半荘ごとの選手の入れ替えは可で、各社とも6人から8人程度のチームで参加していた。

3半荘を終えた時点でトップは、「108・4、81・3、152・1」で341・8の富士通だった。第1回大会覇者のクレディセゾンはマイナスが続き6位と苦しい展開。しかし、第4半荘でクレディセゾンは203・3を積み上げて4位に浮上。トップの富士通はマイナスであったが、富士通の第2回制覇は時間の問題と思われた。

大会ルールで、半荘は55分という時間制限がある。この日は台風による交通機関の乱れを考慮して45分制限で行われていた。第8卓の北家に座ったクレディセゾンの林野宏社長は東3局を終えて3位。トップとは1万5000点近くの差をつけられていた。ところが残り10分を切ったところから反撃。3巡目ツモ上がりで点数を伸ばすと、その後ハネ満を2連チャンであがって時間終了。すべての卓の結果が出そろった。

クレディセゾンは残り2半荘で406・9点を荒稼ぎし、逆転で第2回大会も制した。76歳の林野社長は「20代3人。息子よりも若い子たちと同じ卓だった」と笑いを誘ったが「勝負ごとはあきらめないこと、ということかな」と勝因を語った。