侍ジャパンの1次ラウンド全勝突破を見届けた日刊スポーツ取材班が、珍道中? を振り返る。

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侍戦士が、異国の地から帰国した。世界との戦い。同行した記者も闘っていた。私は異国の“血”の奮闘記となったが…誰も読みたくないと思いますが、勝手に始めます。フリースタイルで。読んで不快になる方は、ここらで「ジ・END」で。

痛くて巻けない、トイレのロール。痛みの応酬、これまさにデンプシーロール。「ウォシュレット」はそう、もちろん最弱の強度。薬局見つけ、手にしたボラギノール。

始まりはいつか? 台湾3日目ごろか。分かるか? 座ることが怖いんだ。寝ても、痛みで起きるんだ。脂汗が止まらないんだ。

求めるのはスルリの感触。目の前にあるのはスリルの監獄。単独、タクシーの後部座席でワンパク。先輩を差し置く31歳の貫禄。

岸は言った。「熱出して、俺何しに来てんだろって。言われかねない」。俺も悟った。台湾来て、何でベッドが血まみれに…。

それでは終わらない俺の珍道中。見当たらね~ぜ、好きな焼酎。40、近くの先輩に止められながらアヒルをチューチュー。

食した血詰め。レバーの見た目。これマジで、好物で。喉によく通ったね。

バッドデー。待っていたのは、最悪な翌日。寒気が止まらない一日中。飲む気も起きない紹興酒。

そんなこんなで、台湾の空港を出た。飛行機に乗った。2日ぶりに座った。4回もトイレに行った。30分間は起立した。いばらの道だった。成田空港で、本当にジ・ENDだ。【栗田尚樹】