ゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」が熱い。

今年2月にリリースされたゲームで、実名の競走馬を擬人化したキャラクターを育成するシミュレーションゲームだ。

「ウマ娘」プロジェクトは16年に発表。その後にゲーム化が明かされ、当初は18年のリリースを目指していたが、延期となっていた。プロジェクト始動から5年の時を経て、ついに日の目を浴びた。長く待ちわびたことによる思い入れが強いこともあるが、キャラクターのかわいさやゲーム自体の面白さ、メディアミックスのうまさも相まって、個人的にかなり熱中してプレーしている。

関係なさそうな前置きが長くなったが、何が言いたいかというと、「ウマ娘」プロジェクト始動と同じ16年のソフトバンク・ドラフト1位の話だ。プロ5年目を迎えた田中正義投手(26)。まだ1軍登板は18、19年の計11試合だが、今年の田中には今までにない期待感を感じている。

2月のキャンプ中に、オンラインでインタビューする機会があった。5球団競合でドラ1入団した右腕は、当時の周囲からの期待の高さに「なんとなく空気で感じるみたいなことになるんですけど。そこを自分が過剰にやり過ぎていた」と振り返る。だが今は「もう誰もそんな目では見ていない」と吹っ切れた様子で「とにかく、自分のパフォーマンスがどうやって上がるのかなということに集中できています。楽しさというのは以前よりかなり強く感じられています」と、前向きな心境を明かした。

ソフトバンクの投手陣は厚い。だが田中の持つポテンシャルを発揮できさえすれば、割って入る力はあるはずだ。5年待ちわびた「スーパールーキー」の活躍する姿に、夢を賭けたい。【ソフトバンク担当=山本大地】

2016年プロ野球ドラフト会議 5球団競合で創価大・田中を引き当てたソフトバンク工藤監督(2016年10月20日撮影)
2016年プロ野球ドラフト会議 5球団競合で創価大・田中を引き当てたソフトバンク工藤監督(2016年10月20日撮影)
ソフトバンク新入団選手発表 色紙を手に抱負を語るドラフト1位田中(2016年11月22日撮影)
ソフトバンク新入団選手発表 色紙を手に抱負を語るドラフト1位田中(2016年11月22日撮影)