熱投野球論

星稜・奥川 プロ入り後も心配無用の変化球/西本聖

<センバツ高校野球:星稜3-0履正社>◇23日◇1回戦

プロ注目右腕、星稜(石川)奥川恭伸投手(3年=183センチ、82キロ)が毎回の17三振を奪い3安打完封した。野球評論家の西本聖氏にテレビ観戦で奥川の投球をチェックしてもらった。

星稜対履正社 星稜先発の奥川(撮影・前田充)
星稜対履正社 星稜先発の奥川(撮影・前田充)

-最速は151キロ。スライダー、チェンジアップ、フォークボールと変化球も多彩だった

西本氏 特にスライダーが良かった。あれだけ低めに制球できればなかなか打てない。プロに入ってからストレートのスピードを上げるのはさほど難しくはない。上半身を中心にトレーニングすればアップできる。しかし変化球を覚えるというのは時間がかかるし難しいもの。高校生の時点でこれだけの変化球を投げられればプロ入り後も苦労はしないだろう。

-ストレートはどうか

西本氏 変化球に比べ、やや高めに抜けるボールが目立つのが気になった。投球フォームを見ると左膝が突っ張る感じで少し重心が高い。歩幅をもう半歩広げて重心を落とせばストレートも低めに集まるはず。今の高校生はどうしてもウエートトレーニングをして上半身に頼った投げ方をする子が多い。スピードは出るが、高めに抜ければプロは振ってくれないし四球を出してしまう。よりレベルを上げていくには上半身の力を抜いていかに低めに直球を投げ込められるか。スライダーを投げるくらいの感覚でちょうど良い。いずれにしても良い投手であるのは間違いない。今後が非常に楽しみだ。

 ◆西本聖(にしもと・たかし)1956年(昭31)6月27日生まれ、愛媛県出身。松山商から74年ドラフト外で巨人入り。2年目に1軍入りを果たすと77年に8勝を挙げ、80年からは6年連続で2桁勝利をマークするなど巨人の主力投手として活躍した。81年に沢村賞。中日に移籍した89年には20勝を挙げ最多勝。その後オリックスでもプレー。最後は94年、巨人で現役引退した。通算504試合に登板し165勝128敗17セーブ、防御率3・20。引退後は阪神、ロッテ、オリックス、韓国ハンファで投手コーチを務めた。16年から日刊スポーツ評論家に復帰。

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