<全国高校野球選手権:履正社5-3星稜>◇22日◇決勝

履正社の強さの理由の1つに「結束力」がある。1年冬から、井上ら3年生26人は互いの誕生日にプレゼントを贈り合う。

12月が誕生日の応援団長・志水渚は「桃谷からは季節を考えて、ハンドクリームと入浴剤をもらいました。優しい男です」と切り込み隊長の素顔を明かした。下宿するエースの清水には日用品を、内倉にはお金を出し合って好きなゲームのフィギュアを贈るなど、プレゼントはさまざま。

8月が誕生日の井上には「まだ渡せていないので、応援をプレゼントします!」。スタンドの仲間からの声援は、しっかりと初Vへの原動力になっていたはずだ。【望月千草】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「野球手帳」)

履正社対星稜 初優勝を決めた履正社ナインは笑顔でポーズを決める(撮影・上山淳一)
履正社対星稜 初優勝を決めた履正社ナインは笑顔でポーズを決める(撮影・上山淳一)