虎だ虎だ虎になれ!

「恵みの雨になって」阪神は中止の翌日は強いんです

今季2度目の雨天中止はかなり引っ張った。これはさすがにできんわね。そう思わせる天気予報だったが一時は試合開始を遅らせることも検討。結局、午後6時10分に中止が決定した。

練習をみる矢野燿大監督(撮影・清水貴仁)
練習をみる矢野燿大監督(撮影・清水貴仁)

平日ナイターにもかかわらず4万人を超える観客動員が見込まれるなど大人の事情があった模様。それでも天気には勝てない。6連敗の泥沼から本拠地で出直すための試合は仕切り直しとなった。

ここに来て阪神は失速している。この世界、天気を無視して強行した場合、そうした方が負けるというケースをよく見てきた。やったら、あかんのちゃう? などと見ている側も弱気にさせてしまう状況だ。

「何言ってるんですか。甘い。甘い。こっちは16連敗ですよ。16連敗なんてしたら、朝、体が起き上がらないですよ。本当に」

弱気なこちらにそんなゲキ? を飛ばしたのはヤクルトのヘッドコーチ宮本慎也だ。そうだった。ヤクルトは今季、5月から6月にかけて16連敗を喫している。これは70年8月のヤクルトに並ぶセ・リーグのワーストタイ記録だ。

プロ野球記録は98年ロッテの18連敗だがロッテは1分けを挟んでいた。引き分けを挟まない16連敗も70年ヤクルトに並ぶ最長記録だった。負け続けた。

確かにそれを考えればまだまだ。「あと10敗できるということかな」と返すと「そんなん、シーズン、終わってしまいますよ」とピシャリ言われた。

それにしても今季は大型連敗するチームが多い。あの広島が11連敗。DeNAも10連敗。阪神はいまのところ6連敗が2度だが、巨人4連敗、中日5連敗という事実を見れば、やはり大型連敗は避けなければならないと子どもでも分かる。

そろそろ勝ちたい。何かプラス材料はないか。「恵みの雨になってほしいですね」。球団副社長兼球団本部長・谷本修はこの日、現場に出ていたデスク松井清員らに話したよう。ああ。あのことを言っているな。

雨天中止が多かった昨季。中止明けの試合の勝率はとてもよかった。16試合で10勝5敗1分け。チームが最下位に終わっていることを考えれば、すごい。

今年は1試合だけあった。5月28日に予定されていた巨人戦が中止になった翌29日。高山俊の代打サヨナラ満塁弾が出た。いいことは何でも取り入れたい。少しだけ20日が楽しみになってきた。(敬称略)

記者生活30年超の高原寿夫・編集委員が、今シーズンの矢野タイガースに鋭く迫ります。

おすすめ情報PR

野球ニュースランキング

    更新