智弁和歌山が逆転で夏の甲子園6年ぶりの勝利を挙げた。

 甲子園優勝経験のある興南、智弁和歌山の両校は、ともに2年ぶりの出場。興南は1年生宮城、智弁和歌山は北と、ともに左腕が先発した。

 興南が先制した。3回2死二塁から2四球で満塁。続く4番福元も四球を選ぶ。押し出しで均衡を破ると興南打線がつながった。川満、嘉数の連続タイムリーで北をKO。7番渡辺も2番手平田から左前打と3者連続適時打。この回打者10人で6点を奪った。

 智弁和歌山・高嶋仁監督(71)は甲子園通算63勝も、夏は11年を最後に勝ちがない。逆転へ、反撃は4回だった。1死満塁とすると8番の1年生西川が中前に落とし、1点。9番平田も左前打で続き、この回2点を返した。

 智弁和歌山は5回には一発攻勢。3番林の中堅左への2ラン本塁打で4-6。2死後、7番冨田が興南2番手・上原から左翼へ2ランを放ち、同点。6回は1死満塁で4番蔵野が左前打し、7-6と勝ち越した。

 智弁和歌山の高嶋監督は春夏通算64勝目。