今大会唯一の農業校、金足農(秋田)が冒頭で、甲子園の空気を一変させた。割り当て15分の冒頭、最速150キロ右腕の吉田輝星(こうせい、3年)をはじめ、ナインたちが定位置に就くといきなり正座で座り、右手を上げて大声を発し始めた。

 「ウワぁー!!!」

 割り当て練習後、吉田はすらりと「伝統の“声出し”です」と説明。普段の練習始めに行い、伝統の儀式として長年受け継がれてきたという。以降はリラックスしたのか、軽いシャドー投球やセンターフェンスのクッションの確認などに時間を費やした。

 2日に組み合わせ抽選会を控え「農業高の代表として大阪桐蔭とやりたい。自分の投球がどこまで通用するか試したい」と意気込んだ。