八戸学院光星(青森)は明日15日の2回戦で龍谷大平安(京都)と激突。現3年生が入学する前の16年春のセンバツで平安と対戦し完封負けした。東北勢のとりでとして、因縁の相手にリベンジする。

 八戸学院光星の東健太郎外野手(3年)が、2戦連発の欲を封印した。13日、兵庫・西宮市内で打撃を中心に練習。11日の明石商(西兵庫)戦では2本塁打を放ったが「友人なども見に来てくれていて喜んでくれたけれど、ホームランは意識しない。自分の役割は4番として確実に走者をかえすこと。バントのサインも出たらしっかり決めたい」。フリー打撃では、甘い球を一発で仕留める集中力を意識した。

 大阪・堺市出身で龍谷大平安は憧れていた伝統校の1つだった。「行きたいなと思って真剣に考えたこともあるんですが、練習がめちゃくちゃきついって聞いてやめたんです…」と苦笑い。16年春のセンバツでの対戦は友人宅のテレビにかじりついて見た記憶も鮮明に残っている。

 0-2で強打の八戸学院光星が完封負けしたリベンジ舞台。「あの時の平安の印象は野球の技術がすごく高くて、守りも走塁も良くてやられた。今回もストレートの速い投手がいるし、隙のない野球をしてくる。三振をなくして、食らいつきたい」。初戦で3安打4打点と貢献した男は「平安なので、楽しみです」と、4年ぶり3回戦進出を導く準備を整えた。【鎌田直秀】