岩手県高野連は6日、来春の第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)21世紀枠同県推薦校に、千厩の選出を決定した。同校が推薦されるのは初。同枠の東北地区推薦校の発表は12月に行われ、来年1月25日の選考委員会で全国9地区の候補から3校が選ばれる。

同校は秋季県大会で準々決勝に進出。同高野連は推薦理由を「2年前から校地内のグラウンドが工事により使用できない状態であり、近隣の球場を使用できる日のみグラウンド練習が可能である。移動には25分程度を要し、施設面のハンディを乗り越えて秋季県大会ではベスト8進出。また、数年前は新チームの部員数が12名であったが、部員が率先してさまざまなボランティア活動に参加するなど、校内外での活動が地域に良い影響を与え、部員増につながった」とした。8日の評議員会で最終承認を得る。

秋季県大会3位決定戦で専大北上に10-11の接戦を演じた、最速157キロ右腕・佐々木朗希(2年)要する大船渡のセンバツ出場は完全に消滅した。

東北6県では他に秋田修英(秋田)、酒田東(山形)の推薦が発表されている。

◆センバツ21世紀枠 練習環境などの工夫、地域貢献など野球の成績以外の要素を考慮し、出場機会を広げる目的に01年大会から導入された。秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校129校以上の都道府県はベスト32以上)など規定をクリアし、高校野球の模範的な活動をしている学校が選ばれている。