全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」の第23弾は、広瀬叔功氏(81)です。広瀬氏は甲子園出場歴がありません。通った大竹(広島)は野球強豪校でもありません。しかし、のちに南海(現ソフトバンク)で通算2157安打を放ち、歴代2位の596盗塁。名選手を育んだ規格外の高校時代を全7回でお送りします。


連載トップへ

母校・大竹高校のグラウンドで笑顔を見せる広瀬
母校・大竹高校のグラウンドで笑顔を見せる広瀬

◆広瀬叔功(ひろせ・よしのり)1936年(昭11)8月27日生まれ、広島県出身。大竹から54年、テスト生で投手として南海(現ソフトバンク)に入団。入団後遊撃手に転向し、後に外野手として活躍。61~65年に5年連続で盗塁王。64年は首位打者を獲得。77年に現役を引退し、78~80年に南海監督を務めた。現役時代の通算成績は2190試合、2157安打、596盗塁(歴代2位)、打率2割8分2厘。現在は日刊スポーツ評論家。