第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場校32校が25日、決まった。大会注目の野手を紹介する。

高校通算37本塁打の東邦(愛知)石川昂弥内野手(2年)にまず注目が集まる。185センチの堂々たる体格から、雄大な放物線を描く。マウンドでは最速144キロを誇る、19年の高校球界を代表する二刀流選手だ。

スラッガーでは山梨学院・野村健太外野手(2年)も期待の1人。昨夏甲子園では左翼席中段まで運んだパワーで「山梨のデスパイネ」の異名を持つ。経験豊富な智弁和歌山・黒川史陽内野手(2年)や、横浜(神奈川)内海貴斗内野手(2年)の強打も見逃せない。

八戸学院光星(青森)武岡龍世内野手(2年)は走攻守にアグレッシブで、プロも注目する。桐蔭学園(神奈川)森敬斗内野手(2年)や日章学園(宮崎)平野大和内野手(2年)も身体能力が高く、プレーに躍動感がある。

ロッテドラフト2位・東妻勇輔投手(日体大)の弟でもある智弁和歌山・東妻純平捕手(2年)は強肩が売り。星稜(石川)山瀬慎之助捕手(2年)や履正社(大阪)野口海音捕手(2年)とともに、遠投は120メートルに迫る。春日部共栄(埼玉)石崎聖太郎捕手(2年)は頭の回転が速く、リードに定評がある。

1年生では、元プロ野球選手を父に持つ横浜・度会(わたらい)隆輝内野手が急成長中。星稜・内山壮真内野手のセンスや、明石商(兵庫)・来田(きた)涼斗外野手の鋭いスイング、履正社・小深田大地内野手のパワーにも注目だ。